7月27日、鳴子研修ツアーに弊社代表の杉山が参加。
みやぎSDGs Forumの活動の一環として実施されたものです。
8月25日付の河北新報にツアーの様子が
「活動レポート第18号」として全段カラーで掲載されました。
鳴子の森を歩き、温泉につかったり、温泉街をそぞろ歩きながら、
地域のSDGsへの取り組みを五感で体感しました。
弊社は「足元から、できるところから」をコンセプトに、
SDGsに向き合って参ります。
弊社が2016年12月に出版した書籍『伝説の編集者H・テラサキの ショーワの常識』。
空前の昭和ブームと言われる昨今、
ぼちぼちぽちぽちと注文が入り始めています。
この機会に、参考まで本書に関する詳細情報を、
以下に記しておきたいと思います。
(在庫は版元にたっぷりあります)
出版社 : エンジェルパサー
発売日 : 2016/12/16
単行本 : 212ページ
ISBN-13 : 978-4990896911
著者の寺﨑央(ひさし)氏は「アルツハイマン年代記」と題したエッセイを、雑誌『ソトコト』創刊の1999年7月号から2005年7月号まで全73回、連載していました。本書は、そのうちの30編を抜粋、再録したものです。
「アルツハイマンとは、難儀にしてしようもなく陽気なボケおじさんのことなり」と自称した著者は、亡くなる前にすでにその連載原稿を『テラノ式尻取り年代記』と改題して書籍化する準備を進めていました。内容の確認はもちろん、フォントから紙の指定などデザインの範疇まで決めるべきところを決め、最後まで編集者として取り組んでいたのですが、2012年12月に死去。
遺志を継いだテラ本制作委員会が、追善作の『史上最強の助っ人エディターH・テラサキ傑作選』に続き、テラ本第2作として出版したのが本書です。
本書において、各回、話は次々と転回、飛躍し、「尻取り雑報」として軽妙に言葉をつないで内容が流れていきます。しかも、博学のオヤジがものを知らない若者に語って聞かせる〝説教〞スタイルをとっているのも、寺﨑氏独特の手法。
本書は、ある意味で、氏の自伝でもあるといえます。寺﨑氏が仕事や趣味を通じて、どんなものに興味を持ち、熱く接し、生涯の大半の、「ショーワ」を生きてきたかがわかるからです。寺﨑氏ばかりでなく、さまざまなジャンルのマニアックな人たちにとって、どこまでも知識欲を満足させ、趣味の世界を楽しむことのできる時代があったのです。
その点を、この本を手がかりに、むしろいまの若者たちが新鮮に感じて、読み込み、掘り下げていってくれるきっかけとなれば、というのが本書出版の狙いでもあります。
寺﨑央(てらさきひさし)プロフィール
1943年、北海道生まれ。東京で育つ。日本大学芸術学部放送学科卒業後、婦人画報社入社。男性ファッション誌『MEN’S CLUB』編集部に勤務の後、’69年に退社し、フリーランスの編集者兼ライターとして再スタート。1970年代は週刊『平凡パンチ』(当時の平凡出版)に始まり、『Made in U.S.A catalog 1975』(読売新聞社)、『SKI LIFE』(読売新聞社)などを手がける。1977年に創刊された『POPEYE』(マガジンハウス)で創刊準備段階からスタッフとして関わったのを皮切りに、1980年代に入り、『BRUTUS』でも創刊準備段階から編集者として参画。2012年12月没。享年69歳。